必ず花が咲く確信
東京武蔵野シニアは、しばらく公式戦の勝利から遠ざかっています。
勝ちたいけれど勝てない。悔しい、残念です。だけど、あまり悲観していません。
なぜなら、選手ひとりひとりは、「確かに成長している」からです。
勝ち負けを基準にしたら、勝てなければダメ、「成果がない」となってしまいます。
勝てなくても、成長しているか、着実に変化しているかが大切です。
私たち東京武蔵野シニアは、迷っていません。
やるべきことが分かっていますから、やるべきことを重ねるだけです。
元々技量の高い選手をそろえた強豪チームと対戦して、負けたからといってダメだと選手を責める必要はありません。負けて当然と言い訳する気もありませんが、力が足りなければ負けるのは必然です。
ひとりひとりが成長しているか、どのチームの選手にも勝る目覚めや実感を伴って、日々勢いよく過ごしているか、それが重要です。
弱くて、山の昇り方のわからないチームは、希望が見えないでしょう。
僕らは、山の昇り方を知っています。頂上はまだずっと先だけれど、この階段を昇っていけば、必ず自分たちの行きたい場所に行ける。その確信があるから、悔しいけれど、焦りませんし、落ち込みません。
僕は雪国で生まれ育ちました。
冷たい雨や雪に打たれる冬の桜並木は、まるで枯れ木の行列のようです。
知らない外国の人が見たら、希望のない風景だと感じるかもしれません。
僕たち日本人は知っています。葉を落とし、風雪の中に立つ桜が枯れているのではないと確信しているから、裸になった冬の桜を見ても不安を抱きません。
春になれば、桜は必ず満開の花を咲かせ、鮮やかに輝くからです。