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監督インタビュー(続き)

--いわゆる強豪チームとの大きな違い、東京武蔵野シニアのセールス・ポイントは?

 うちに体験に来たけれど、結局有名チームを選んだお父さんが言いました。    

「競争のあるチームに入れたい」と。

 競争? 誰かに勝つこと、チーム内のライバルに勝つこと? 競争を煽れば、陰湿な友だち関係が生まれる場合も少なくありません。強い子はいじめる側になり、パワハラ的体質を身につける怖れもあります。僕らはチーム内に敵はいないと考えています。

--競争は大切だと、みんな思っています。

  チームメイトはみな仲間です。対戦相手も野球を愛する仲間。向き合う相手は自分自身です。競争より調和、他人でなく自分に克つ。その姿勢と空気が子どもを育てる重要な“環境”だと信じているからです。中学3年間は思春期、反抗期。自我に目覚めて親から自立する時期、自分でも自分の感情がつかめずに戸惑う、最も不安的な時期かもしれません。そんなとき、ライバルとの競争に終始し疲弊したら、大切な感情の機微、繊細な感性は育つでしょうか? やさしい人間になれるでしょうか?

 僕は何より「やさしい人間」になってほしい。強なけ

ばやさしくなれない。その強さは他人を蹴落とす野蛮さからは生まれません。

--チーム結成当初から、そう考えていた?

 正直なところ、僕も高校野球出身です、負けず嫌いだから、最初は「負けたくない!」という思いが先行して、子どもたちの心を感じる意識が低かった。一人ひとりの気持ち以上にチームの勝利を優先していました。「勝負優先」の考えが根強かったから、公式戦を「英検だ」と言って休んだ親子には冷たく当たりましたし、「テスト前でも練習に来るのが当たり前」と本当は憤っていました。様々な経験を重ねて、自分の過ちに気づいたのです。

--駅伝やリレー大会に選手を送り出しています。

 いまは、「野球以上に大切なこともある」と本気で思っています。「野球を少し休んだくらいで影響はない」、僕自身も目覚めましたから野球以外の活動を積極的に応援しています。2月に東京都の駅伝大会があります。春季大会の開幕直前ですが、3年続けて中心選手が市の代表に選ばれ、直前の練習にいない。それでも気にせず、ちょうど練習場の隣が会場だったときはみんなでキャプテンを応援に行きました。

--入団を考えている野球少年にメッセージを。

 東京武蔵野シニアはとことん楽しい練習、楽しい野球を追求します。野球は高校野球で終わりじゃない。40歳、50歳になっても成長できる野球の基本を身につけましょう。監督 コーチは命令しません。その代わり、上手になるために必要な心技体、走攻守投の基本を徹底して指導します。東京武蔵野シニアに入ってよかった! 毎日ワクワクできるチームを目指しています。東京武蔵野シニアで一緒に野球をやりましょう! 一緒に新しい歴史を創りましょう!

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