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小林信也監督インタビュー

--なぜ東京武蔵野シニアを作ったのですか?
 主にふたつ理由があります。息子が6年生になったとき、安心して任せられるチームが見つからなかったので、自分で作ろうと考えました。チームの方針ははっきりしていました。力に頼らない、日本の心技体を基本にする。敵対でなく 調和を基本にする野球! 素直になればなるほど力がみなぎる、伝統的な心技体の素晴らしさを学び、感動していたので、これをぜひ子どもたちに伝えたい! それが大きな情熱でした。
--全国優勝が目標ではなかった?
 やる以上は勝ちたい。勝たなければ、正しさが証明できない、そう思っていました。実際、大会に出場して2年目で強豪チームに勝つなどして、東京武蔵野シニアの独自性は短期間で表現できたと思っています。
--その後はなかなか結果につながっていませんが。
 出る杭は打たれる(笑)。僕もぎらぎらと、今の野球は間違っている、みたいな“対決姿勢”が強かったからでしょう。
--最近は白星から遠ざかっています。

 強豪チームに比べたら、入ってくる時の力の差がずいぶんあります。少年野球で市を代表するレベルの選手ばかりではありません。中にはキャッチボールも不安な選手も入団します。それが、3年夏になるころには見違えるほど上手くなる。心技体の基本を重ねる東京武蔵野シニア独自の練習の成果で、美しく魅力的なバッティング、守備、ピッチングを身につける選手がたくさんいます。それが僕たちの喜び、誇りです。
--負けてもいいと考えているわけじゃないのですね?
 当然、勝利を求めています。けれど本来比べる相手は対戦相手じゃない。自分たち自身です。昨日より成長したか。しっかりと行く先(目標)を見据えて“成長の階段”を昇っているかが重要です。シニアのチームはどこも粒ぞろい、入団時の実力差があるからそう簡単に勝たせてもらえません。肝心なのは、強くなっているかです。自分たちを高めたら、必ず勝つ日が来ます。
--中学生のうちに逆転は可能ですか?
 もちろんです。毎年1月、伊豆市シニアさんからお誘いいただき、《伊豆フレンドリーカップ》に参加しています。計9チームで3日間、計5試合。ほとんどが全国大会優勝経験を持つ強豪です。この大会で2勝を挙げた年もあります。東京武蔵野シニアは普段の力を出せたら他チームとまったく違う雰囲気の野球を展開します。見ていて美しく、特別な感動があります。ただ選手のゴールは中3の夏ではありません。さらに長い野球人生があることは常に忘れません。
--いつもその野球ができれば楽しみですね?
 時にできても、また打ちたい! 欲を出すと途端に力が入って崩れてしまいます。いつも無欲でやれる心技体を身につけるのは簡単ではありません。でも、それができたら野球以外のすべてにおいて自分の潜在能力を発揮できる。僕がやりたいのはそれです。野球だけ上手くなっても仕方がない。野球だけに通用する打力や守備力は将来 家庭や社会で役に立ちませんから。

--いま入団するチームを探している6年生とそのお父さん、お母さんに伝えたいことはありますか?

 野球にのめり込むと、野球界の価値観に引きずられて “ブランド志向” になりがちです。実績のあるチームを最初に考えるのは当然かもしれません。入試と違って誰でも希望すれば入れるので尚更です。でも、冷静な判断をしてください。本当に選手自身がはつらつと充実した野球のできる環境はどこか。選手全員が常にグラウンドに入って、ボールを握って練習する。前向きな笑顔とやる気にあふれたグラウンドに怒鳴り声は一切ありません。最先端の野球を一人ひとりが毎日磨くことができる。東京武蔵野シニアは十分に選んでいただく価値のあるチームです。 (続きます。ここをクリック!)   

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